佳境を過ぎたところでチームの力を目の当たりした。
キッチン設置の当日朝だった。
キッチン設置の作業者が発熱して急遽来れないと。その連絡が眠気眼を見開かせた。
設置後の作業ももろもろ予定している。。
メーカー担当さんは何とか今日中に設置するとのこと。
どうなることかと自分の業務をこなしつつ心配しながらも時間だけが過ぎていった。
夕方4時過ぎ、他の現場で作業を終えた急遽の作業メンバーがやってきた。
その1時間後、新たなメンバーも駆け付けた。
この人は急遽のメンバーより手際の良さがあったのは私の胸の内。。
メーカー担当の方も一緒に作業に加わっている。
仕事終わりの至福の一杯を先延ばし、
仲間の非常事態に駆け付け約束通り今日中の設置をやり遂げた。
当たり前と言われればそう。普通でしょと言われればその通り。
しかし非常時にでもやり遂げたチームの力とその気持ちに感謝できた。
と同時に感染症が及ぼす間接的な影響も改めて感じた。
ただ、
なぜか翌日の作業でも差支えのない電気屋さんまでも作業に残っている。
私の話し相手の為か、最速で結線作業がしたかったのかは謎のまま。
どちらにせよ話し相手のほうで助かったのは私の胸の内。。
ひとまずではあったが、差し支えなく翌日以降の作業を迎えることができる。
そんなプライドを感じる光景だった。
そうこう1日を振り返りながら帰る田舎の夜道。
獣との衝突を避け制限速度以下で走る軽トラに、
プレイリストのハイスタの名曲たちが疾走感を与えてくれるようだった。
再生を停止して見た携帯のその時刻は10時を軽く過ぎていた。
そこはリアルだった。
そんな非常時の私の作業はというと。ただ作業を見守ったという。。
何とも言えない気分で一日を終えたのだった。
そんな気分を癒してくれたのは夜の樹形だけだった。のも私の胸の内。
思い出深い現場ももうすぐ終わる。
-gouda-